サラリーマンのパワーup 食で不調を撃退する

ビタミンAががん予防に

「新型栄養失調」という言葉を聞いたことがありますか? 1日3回食べているのに必要な栄養素が足らないこと。私の相談者にも新型栄養失調が当てはまる人がたくさんいます。

 大事なのは、食事回数より、「何を食べているか?」です。ジャンクフードやラーメンなど高糖質で高脂肪の食事ばかりでは、エネルギー源は確保されても、体の機能を正常に動かし、新陳代謝を毎日正しく起こさせる材料が取れません。

 現代人に足りていない栄養素のひとつが、ビタミンAです。医療の現場ではあまり指摘されていませんが、相談者のお話から特にそう感じます。

 ビタミンAは、骨髄で血液がつくられる時に欠かせない栄養素。網膜に光を感じる「ロドプシン」の材料になり、また、失明のリスクを高める「加齢黄斑変性症」の予防にも不可欠です。目は第2の脳であり、目を守ることは脳を守ることにもなります。

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佐藤智春

佐藤智春

スタイリストとして活躍していた32歳の時、働き過ぎで体調を崩しダウン。「分子整合栄養医学」に出会い、人体と栄養の関係を学び、実践を重ねながら健康を取し、血液栄養診断士の資格を取得。現在はクライアントの血液データから栄養を厳密に把握し、食と医療、ライフスタイルを具体的に提案。著書に「卵を食べれば全部よくなる」「男は食事で出世させなさい」「身長を伸ばす7つの法則」など。