サラリーマンのパワーup 食で不調を撃退する

ビタミンAががん予防に

 しかし、なんといってもビタミンAの注目作用は、がん予防ではないでしょうか。細胞が毎日正常に分裂するのに、ビタミンAが関係しているのです。だから、がん予防に私が真っ先に勧めているのがビタミンA。がん家系は血中のビタミンAが少ないともいわれています。

 ビタミンAにはレバーやアン肝、銀ダラ、うなぎなどの動物性(レチノール)と、カボチャや人参、ホウレンソウや柑橘系などの植物性(β―カロテン)があり、一番効率の良い摂取法は、両方同時に摂取すること。

 アンコウ鍋や、タラや人参、ホウレンソウなど緑黄色たっぷりの水炊きをユズやダイダイなどのポン酢で食べる。カロテン吸収がアップするごま油をプラスしてもいいですね。

 ビタミンAは、喉の粘膜を強め、風邪の予防にもつながります。意識して取ってくださいね。

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佐藤智春

佐藤智春

スタイリストとして活躍していた32歳の時、働き過ぎで体調を崩しダウン。「分子整合栄養医学」に出会い、人体と栄養の関係を学び、実践を重ねながら健康を取し、血液栄養診断士の資格を取得。現在はクライアントの血液データから栄養を厳密に把握し、食と医療、ライフスタイルを具体的に提案。著書に「卵を食べれば全部よくなる」「男は食事で出世させなさい」「身長を伸ばす7つの法則」など。