健康は住まいがつくる

【高断熱住宅】睡眠中の室温が高いと睡眠効率がアップする

(C)日刊ゲンダイ

「木の香りでいえば木質化が多いほど心地いいと感じますが、逆に見た目では木質化率が部屋面積あたり60%を超えると圧迫感やストレスが増えるようです。高断熱住宅で睡眠計を使って調べたところ、最も睡眠効率が向上する適度な木質化率は50%です」

 木質化率100%よりは木質化がゼロの方が睡眠効率はいい。リフォームするなら部屋面積の半分以上は白っぽい明るい壁にした方がいいようだ。

 睡眠不足が慢性化すると、仕事の遅刻や欠勤、作業効率の低下、事故などにつながる。加えて、生活習慣病の悪化から心筋梗塞や脳卒中の発症が増える。専門家の試算では、睡眠不足による日本全体の経済損失は年間3兆4700億円とされる。まずは、家の睡眠環境を見直すことが肝心だ。

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