平均余命6カ月というような数字は自分に当てはまるかどうかわからない平均値に過ぎません。ところが、その宣告を受けたことで、これまでの人生というものまで無意味にしてしまう行動に出てしまうかもしれません。
しかし、進行がんと診断されるまでの人生は、その後のことよりはるかに重要だと思うのです。ですから、宣告後はそれまでの人生を振り返る時間さえあれば、十分ではないでしょうか。もちろん54年も生きているので、これが40年なら、30年なら、というとまったく違ってくるに違いありませんが……。
医療数字のカラクリ