しなやかな血管が命を守る

【アテローム血栓症】 早期発見には循環器ドックが有用

東邦大学佐倉病院の東丸貴信教授(C)日刊ゲンダイ

 私たちの検討でも、動脈硬化リスク因子のコントロールと各疾患の早期診断と治療(抗血小板薬、血管内治療、手術)を併せて行えば、3年後の心血管イベントリスクは5%以下と予後は良好です。

 高血圧症などの生活習慣病がある人は、循環器ドックなどで全身性動脈硬化性疾患を早期発見することが大切です。その結果、70歳前後にとどまっている健康寿命を延ばすことが出来るのです。

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東丸貴信

東丸貴信

東京大学医学部卒。東邦大学医療センター佐倉病院臨床生理・循環器センター教授、日赤医療センター循環器科部長などを歴任。血管内治療学会理事、心臓血管内視鏡学会理事、成人病学会理事、脈管学会評議員、世界心臓病会議部会長。日本循環器学会認定専門医、日本内科学会認定・指導医、日本脈管学会専門医、心臓血管内視鏡学会専門医。