前回に続いて、花粉症の日帰り手術である鼻の「下甲介粘膜に対するレーザー治療(焼灼術)」の話です。
今回は焼灼を表現する例えに「ステーキ」を使います。
ステーキの焼き方には、よく焼いた方から「ウエルダン」(中まで火が通っている)、「ミディアム」(ウエルダンとレアの中間)、「レア」(生焼け)があります。
レーザーによる焼灼にも、同じような表現が使われます。「炭酸ガスレーザー」による焼灼を「ウエルダン」、「半導体レーザー」による焼灼を「ミディアムレア(ミディアムとレアの中間)」と表現するのです。
広く普及している炭酸ガスレーザーは、別名「光破壊型のレーザー」といわれ、粘膜を炭化させるほど強力に焼灼します。手術中の患者さんがよく「肉の焦げたような臭いがする」と言うのはそのせいでしょう。この手術法は耳鼻咽喉科の医師からとても信頼されています。
耳鼻科の病気