効果が高いうえ、患部との距離がある非接触型のため清潔であり、装置の管理が簡単だからです。
しかし、炭酸ガスレーザーは水を通り抜けない性質があるため、鼻水が強い方には不向きです。
そのため、最近は半導体レーザーによる「ミディアムレア」で焼灼する治療が広まりつつあります。
炭酸ガスレーザーと同様、鼻の下甲介粘膜を焼灼しますが、炭化させるほど強力に焼くのではなく、タンパク質の変成程度の照射ですませます。これで十分な結果が出ているとの報告があるためです。
半導体レーザーは水を通るので、鼻水が出ていても手術が可能です。炭酸ガスのそれに比べて術後の痛みや痂皮(かひ)の形成が少ないとの報告がありますが、両方のレーザーを使い分けている私からすれば、炭酸ガスレーザーも術後の痛みや痂皮の形成は患者さんにストレスがないようで、術後の出血もほぼ大したことはありません。どちらとも術後の管理はあまり変わりがないようです。
耳鼻科の病気