家計簿を見れば病気がわかる

50代独身男性の死亡率は既婚男性の3.6倍

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 これまでは、2人以上の世帯の家計を見てきました。今回から何回か、単身世帯を見ていきましょう。というのも、単身者は結婚している人と比べて、健康上の問題が多いといわれているからです。

 実際、単身者は若くして亡くなる確率がかなり高いのです。〈表1〉は、配偶者の有無別に見た50代・60代の死亡人数(2014年)を示したものです。なお配偶者なしの理由は、未婚・死別・離婚などです。

 50代男性の場合、配偶者ありで亡くなったのは約1万6000人。一方、配偶者なし(単身者)で亡くなったのは約1万8000人です。ところが、50代男性のうち、単身者の割合はわずか24%ほどに過ぎません。それでいて、ほぼ同数が亡くなっているのです。計算してみると、50代男性における単身者の死亡率は、配偶者ありの人の約3.6倍となりました。

 同様に60代男性(単身率10%)の場合は、単身者の死亡率が約3.1倍。女性では、50代で約2.3倍、60代で約1.9倍。つまり単身者は、結婚している人と比べて、かなり短命ということになります。

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永田宏

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。