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一番よく眠れるのはどの体勢か

(C)日刊ゲンダイ

 好みはそれぞれあるけれど、「秋津医院」の秋津壽男院長から医学的な回答をいただきました。

「呼吸をするのが一番楽なのはあおむけです。ただし、太り気味の人、いびきをかきやすい人は横向きの方がいいでしょう」

 あおむけで寝ると腹部が肺を圧迫するので、肥満体形の人は息苦しくなります。また、舌が下がって気道が狭まるので、いびきがひどくなる可能性があります。

「横向きで寝るなら、抱き枕を脚の間に挟むのがお勧めです。両膝が重なっていると、膝が痛くなる場合があるからです」

 ちなみに、うつぶせは呼吸をしづらく、反り腰になって腰痛になりやすいので、お勧めできません。とはいえ、人は寝ているさなか、体勢をどんどん変えています。あおむけでも横向きでも、寝入りばなは自分が楽に感じる体勢で。首尾よく眠りに就けたら、あとは「寝返りを打ちやすいことが大切」といいます。

「ずっと同じ体勢で寝ていると、腰や肩が凝ってしまって快眠できません。寝返りをバタンバタンと打てるように、寝具は硬めのものを選びましょう」

 高級ホテルのようなフワフワのベッドや枕は、体が沈み込んでしまい、寝返りを打ちにくいのだとか。さらに、枕の高さにも要注意です。

「朝、枕が頭から外れているのは、高過ぎて不快だった証拠です」

 適度な高さの、硬めの枕で快眠を!