1日1錠の薬は、長径2センチ×短径1センチの楕円形。4種類の成分を配合しているため、一般的な飲み薬よりも大きい。アメ玉サイズを噛まずに飲み込むのはちょっとつらいが、治療には代えがたい。
もっとも本当につらいのは、最適のタイミングで治療を始められなかった残りの3人に1人だ。
「潜伏期間中に感染を見つけられず、診断時にエイズを発病している、“いきなりエイズ”です。すぐ入院が必要ですが、対症療法。死を待つばかりです」(藤田氏)
不運な少数派にならないためにも早期発見、早期治療に尽きる。保健所などでは、無料かつ匿名でエイズ検査を受けられるから、気になる人はすぐ受けて、後日、結果を聞きに行くことだ。
エイズを知る