医者も知らない医学の新常識

風邪に抗生物質を出す医者がヤブとは限らない

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 これは、どんな細菌やウイルスが原因であるのかにかかわらず成立する効果です。おそらくこの種類の抗生物質には、抗菌作用以外に免疫や炎症の調節作用があると考えられます。

 このように、全ての風邪に抗生物質が不必要、ということではないのです。

 風邪の性質によって、うまく薬を使い分けるのが重要なのではないでしょうか。

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石原藤樹

石原藤樹

信州大学医学部医学会大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。