「なじめない」とか「違和感」といった感情は、徐々に自分というものができつつある証拠です。
「今、ここで仲間たちと過ごしているけれど、実は、僕、全然楽しんでいない」
そんな思いを秘めながら、しかし、顔だけは笑って浮き上がらないようにしている……こんな経験を中学生は皆しています。
思春期とは、「自分ひとりと他者全員」「小さな自分と大きな世界」といった不均衡な関係の中に投げ込まれる世代です。それは「不安」です。でもこの不安は、それこそが自分というものができつつある証拠なのです。ある程度は不安に耐えて、自分自身を鍛えていくべきだと思います。
本紙の読者は皆大人ですが、では、あなたは職場に本当になじんでいるでしょうか。そうではなく、むしろ“完全になじんではいないが、波風を立てても仕方がないので静かに笑ってそこにいる”というのが本当のところでしょう。
薬に頼らないこころの健康法Q&A