この“なじめなさ”に大人たちは慣れっこです。もはや強い不安を抱くことはありません。一方で、思春期の生徒たちは、ついこの間までは自分と世界が矛盾なく調和した子供の世界に生きていました。だから、違和感自体が未曽有の経験です。おそれ、おののくのも無理はありません。
ともあれ、具体的な打開策を2点ほど。
第1に、昼夜リズムを正常化すること。中学生にとっての必要な睡眠時間は、8~9時間程度。それを通常登校する生徒たちと同じ時間帯にしましょう。7時には起床し、それに合わせて午後10時から11時には就寝することが大切です。
第2に、勉強の遅れを取り戻すこと。個別指導の塾でもいい。家庭教師でもかまいません。何であれ勉強を再開することです。来春には高校受験があります。受験とは言い訳無用で勝負しなければいけない機会であり、このような「逃げてはいけない状況が人生にはある」という事実を思い知る上でも、受験は大切なイベントだといえるでしょう。
薬に頼らないこころの健康法Q&A