怖い薬の飲み合わせ

<第2回>水虫の飲み薬は命に関わる飲み合わせがある

 他にも、高血圧治療薬として多用される「カルブロック」(同:アゼルニジピン)やED治療薬「レビトラ」(同:バルデナフィル)も作用増強をもたらし、血圧が下がり過ぎてしまったり、頭痛、ほてり、動悸などの副作用が出る恐れがあります。

「キニジン」などの抗不整脈薬は、命に直接関わる可能性があります。薬の働きが強まりすぎて、致死性の不整脈につながるQT延長が発現する可能性があるのです。

 こうしてみると、水虫の飲み薬は、飲み合わせに注意しなければならないものが多い薬剤といえます。

 外用薬(塗り薬)ではなく飲み薬で水虫を治療している人は、自己判断で他の薬を服用することは避け、薬剤師に相談してください。

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深井良祐

深井良祐

86年岡山県生まれ。岡山大学薬学部大学院在学時に薬学系サイト「役に立つ薬の情報~専門薬学」(http://kusuri-jouhou.com/)を開設。医薬品卸売企業の管理薬剤師を経て独立し、現在は医療系コンサルタントとしても活動。株式会社ファレッジ代表取締役。