有名病院 この診療科のイチ押し治療

【うつ病】三楽病院・精神神経科(東京・御茶ノ水)

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「薬も処方しますが、重要なのは職場との連携です。具合の悪い時期は自分の受け持つ授業だけになるべく専念して、一時的に他の仕事を減らしてもらう職場のサポートが大切になります。休みを取るかどうかギリギリの状態の人は、『ナイトホスピタル』を利用してもらうこともできます」

 ナイトホスピタルは同科の特色のひとつで、27床ある精神神経科のベッドに入院し、そこから職場へ通う。単身で生活リズムが崩れやすい人、調子が悪いが出勤したい人など、ほぼ常に1~3人の利用者がいるという。体調が悪ければスタッフにすぐ相談でき、安心感がある。保険も利いて、一般患者の利用も可能だ。

「でも、公立学校は教員数が決められているので、仕事量が減らせないこともあります。どうしても仕事が無理な場合、休んで療養に専念することになりますが、その後、教壇に立てるまでの回復には長期間かかることが多く、復職に向けた治療プログラムが非常に重要になります」

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