当事者たちが明かす「医療のウラ側」

冬季に限らず光がうつに効く

(C)日刊ゲンダイ

 仮に朝、光を浴びないと体内時計のズレがどんどん拡大していき、規則正しい生活がくずれていきます。その結果、「熟睡できない」「朝起きられない」となるのです。

 以前、私の患者さんで「きちんと午前7時に起きて、規則正しい生活を送っているのに寝たりない」と訴える女性がいました。よくよく聞いてみると、「(部屋が)通りに面していて、窓のカーテンを開けると外から丸見えになるので、閉め切ったまま間接照明をつけて生活している」とのこと。しかも、この方がお住まいのマンションは地下通路で地下鉄駅に接続していて、ほとんど朝日を浴びていませんでした。

 そこで朝、少し早く起きて朝日を浴びるように指導したところ、「よく眠れるようになった」と喜んでおられました。

 蛍光灯でも構いません。朝起きたら強い光を浴びることが大切です。

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