独身者の家計簿で、主食系以外に気になるのが、野菜の消費です。よく「一人暮らしは野菜不足になりやすい」といわれていますが、どうでしょうか。
〈表〉は独身と2人以上世帯の1年間(2014年)の野菜消費金額です。家計調査の独身者のデータは購入金額のみで、購入量(重さ)は載っていません。ですから金額のみの比較になります。
生鮮野菜を見ると、確かに独身のほうが購入額が少ないことが分かります。ただ2人以上世帯の人数は、総務省のデータによれば平均約3人となっています。つまり2人以上世帯では、家族1人当たり、年間約2万3000円分を消費していることになります。金額ベースで見る限り、60歳以上の独身男性や、35歳以上の独身女性のほうが、野菜を多く消費していることになるのです。
加えて野菜サラダと野菜ジュースの消費金額でも、独身者が家族持ちを上回っています。しかも男性のほうが、女性よりも多く買っています。ただ女性は生鮮野菜をより多く買っているので、その分だけ節約できているともいえます。
家計簿を見れば病気がわかる