このように金額だけで比較すると、「独身者は野菜不足だと決めつけられない」ことが分かります。独身ならではの健康管理ができているといえるかもしれません。
とはいえ、家族持ちよりも買い物は割高になりがちです。キャベツや白菜などを丸ごと買っても、使い切れずに結局は腐らせてしまうことも多いはず。そこで2分の1玉や4分の1玉を買おうとすると、丸ごとの値段よりも高めになります。そのため、使った金額ほどには野菜を食べていないと思われます。
野菜不足は高血圧や糖尿病の原因のひとつです。50代男性の高血圧による死亡数(2014年)は、妻帯者24人、独身88人。数は決して多くはありませんが、独身者の死亡リスクは実に妻帯者の11倍にも達します(独身率24%で計算)。同様に糖尿病では、妻帯者117人、独身352人(50代男性・2014年)が亡くなっています。こちらは独身者の死亡リスクが約10倍です。
もちろん野菜だけが原因ではないでしょう。しかし独身者の中には、野菜を効率的に取れていない人も少なからずいるのかもしれません。
家計簿を見れば病気がわかる