心臓病になりやすい性格と仕事、この2つに共通するキーワードは「ストレス」です。
ストレスを受けると交感神経が優位になり、興奮に関わる神経伝達物質のアドレナリンが大量に分泌されます。アドレナリンは心拍数を増加させたり、血流を増やして血管を収縮させるため、血圧が上昇します。それだけ、心臓の負担が増えて疲弊してしまうのです。
また、ストレスによって過食が引き起こされると、肥満を招き、高血糖や高脂血症にもつながります。高血圧、高血糖、高脂血症は、いずれも代表的な心臓病の危険因子です。すべてが同時に揃っていなくても、ひとつが誘因になっていくつも積み重なり、心臓病になりやすくなるのです。性格や職業そのものではなく、性格や職業が心臓病を引き起こすさまざまなリスク因子を増やしてしまうと考えていいでしょう。
性格や仕事に関係なく、心臓病になりやすい特徴もあります。これまでの経験から、「頭頂部の毛髪が薄い」「胸毛が生えている」「小太り体形」の3つに当てはまる人に心臓病が多いのです。
天皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」