東京医科歯科大名誉教授・藤田紘一郎氏(感染症学)が言う。
「HIVをめぐっては、いまだに偏見が根強く、治療法やサポート体制の正しい情報が伝わっていません。C・シーンの告白は、そこに光を当てた点で、意味があります。日本の支援体制なら、ほとんどの患者さんが治療を受けられるはずです」
病状が安定したからといって、シロウト判断で薬をやめたら、いつエイズを発症しても不思議はない。医療費負担は一生続くという覚悟が必要なのだ。
エイズを知る