お母さまとしては、なぜ、学校に行かないのかの理由を知りたいとお思いなのでしょう。しかし、多分、娘さんは医者にもしゃべらないでしょう。お母さまやお父さま、学校の先生に対してもしゃべらないのですから、まして、初対面の医者に対して心を打ち明けることはないでしょう。
娘さんの不登校の場合、最初は理由があったのでしょうが、もう今となっては時間も経っています。最初の理由から解きほぐしていっても実りはないでしょう。理由を語らせれば、それで学校に行けるわけでもないと思います。
逆にいえば、理由がわからなくても、できることはあります。まず、塾の頻度を増やしましょう。そして、学校の先生と連絡をとって各科目の授業の進捗状況を教えてもらい、それを塾の講師に伝えて、追いつくための勉強計画を一緒に作ってもらいます。
また、起床・就床時刻を登校前提の時間に設定します。23時就床、7時起床などです。そして、日中、学校に行けなくても、授業の行われている時間には机につくことを習慣付けましょう。1時限目、2時限目、3時限目から、昼食の時間、昼休み、午後の授業など、一通り学校と同じ時間で過ごすのです。
薬に頼らないこころの健康法Q&A