「気胸の治療が難しいのは、医師によって治療法の考え方が違うからです。肺を壊す病気は最終的には気胸を起こします。数多くある気胸を起こす肺の基礎疾患に応じた治療をしていかないと再発してしまうのです」
気胸の治療法は主に3種類ある。①胸腔にたまった空気を抜く処置をして、穴が自然とふさがるのを待つ②胸腔鏡手術で穴をふさぐ③胸腔に癒着剤を入れて、肺と胸壁をくっつけて肺を膨らませる。どの程度の気胸に、どの治療法を選ぶかは、呼吸器内科や呼吸器外科の医師によって考え方が違うという。
「肺疾患を大別すると、COPDや喘息などの肺が膨らもうとする『閉塞性肺疾患』と、肺線維症や間質性肺炎などの肺が硬くなって縮まろうとする『拘束性肺疾患』があります。ひとつの治療法にこだわり、縮もうとする肺に対して癒着治療をしてしまうと無理があり、再発しやすくなります」
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