「結石が移動する際に尿管が直接刺激されて出る痛みもありますが、激しい痛みは腎臓の内圧が高まることで起こります。尿管の直径は広がっても5ミリ程度で、それよりも大きな結石は尿管のどこかに詰まってしまう。尿管がふさがれているのに腎臓では尿が作られるため、尿管の上流に尿がたまっていく。そうなると腎臓の内圧が急上昇して腎臓の被膜が伸ばされ、激痛が起こるのです」
Q2.結石が小さい段階で処置できないのか
結石が小さければ、移動しても痛みが少ないはず。そう考える患者も多く、小さいうちに外科治療でさらに細かく砕いてほしいという要望もあるという。
「しかし、腎臓の奥の乳頭で作られた結石は、ある程度の大きさにならないとはじき出されません。乳頭にある段階でいくら細かく破砕しても体外に排出されることはないので、意味がない」