耳鼻科の病気

花粉飛散は2月上旬から

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 気象庁からスギ花粉の飛散予報(第2報)が発表されました。エルニーニョによる暖冬の影響で、スギ花粉の飛散時期は西日本と東日本では例年より早く、北日本では例年並みとのこと。2月上旬には九州・四国・関東地方から花粉シーズンが始まるようです。

 気になる飛散量は、九州・四国・東海地方は昨年より多いか、やや多いで、福岡県や愛知県といった一部のエリアでは非常に多く飛散するとの予想です。一方、中国・関東甲信地方は前年並み、東北と北海道はやや少ない見込みです。

 そもそも、その年のスギ花粉の量は日照時間によるといいます。気温はあまり関係なく日照量が多い方がスギの成長が良く、花粉を大量に飛散させるといいます。その点、今年の東北や関東などの東日本では日照時間はほぼ例年並み、西日本では日照時間が例年より短く、気温も低かった。そのためスギの生育が悪く、花粉の飛散量は例年に比べ全国的には少ないと考えられています。

 これを聞いて「例年よりも飛散量が少ないのなら安心」と花粉症対策に対して甘く考える人がいるかもしれません。しかし、油断は禁物です。たとえば東京の場合、スギ花粉は伊豆、丹沢、奥多摩、秩父、房総などに分布するスギ林から飛来します。たとえその量が例年に比べて少ないにせよ、地表がアスファルトに覆われた都心では、落ちた花粉が風で再び舞い上がり、空気中に漂う時間が長くなります。大気汚染や空気の乾燥で、目や鼻の粘膜が傷つき弱っている都会人にとっては、花粉症対策は必要なのです。

 飛散の時期が早いということは、敏感な人は花粉症対策に早くから取り組まなければならないということです。

 心当たりのある人は、かかりつけの耳鼻科医に早めに相談することをお勧めします。

大場俊彦

大場俊彦

慶應義塾大学大学院博士課程外科系終了。医学博士甲種日本耳鼻咽喉科学会認定専門医。日本レーザー医学会認定専門医。日本気管食道科学会認定専門医。米国耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会フェロー。国際レーザー専門医。厚生労働省補聴器適合判定医・音声言語機能等判定医。日本耳鼻咽喉科学会騒音性難聴判定医・補聴器相談医。