耳鼻科の病気

花粉飛散は2月上旬から

(C)日刊ゲンダイ

 これを聞いて「例年よりも飛散量が少ないのなら安心」と花粉症対策に対して甘く考える人がいるかもしれません。しかし、油断は禁物です。たとえば東京の場合、スギ花粉は伊豆、丹沢、奥多摩、秩父、房総などに分布するスギ林から飛来します。たとえその量が例年に比べて少ないにせよ、地表がアスファルトに覆われた都心では、落ちた花粉が風で再び舞い上がり、空気中に漂う時間が長くなります。大気汚染や空気の乾燥で、目や鼻の粘膜が傷つき弱っている都会人にとっては、花粉症対策は必要なのです。

 飛散の時期が早いということは、敏感な人は花粉症対策に早くから取り組まなければならないということです。

 心当たりのある人は、かかりつけの耳鼻科医に早めに相談することをお勧めします。

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大場俊彦

大場俊彦

慶應義塾大学大学院博士課程外科系終了。医学博士甲種日本耳鼻咽喉科学会認定専門医。日本レーザー医学会認定専門医。日本気管食道科学会認定専門医。米国耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会フェロー。国際レーザー専門医。厚生労働省補聴器適合判定医・音声言語機能等判定医。日本耳鼻咽喉科学会騒音性難聴判定医・補聴器相談医。