これを聞いて「例年よりも飛散量が少ないのなら安心」と花粉症対策に対して甘く考える人がいるかもしれません。しかし、油断は禁物です。たとえば東京の場合、スギ花粉は伊豆、丹沢、奥多摩、秩父、房総などに分布するスギ林から飛来します。たとえその量が例年に比べて少ないにせよ、地表がアスファルトに覆われた都心では、落ちた花粉が風で再び舞い上がり、空気中に漂う時間が長くなります。大気汚染や空気の乾燥で、目や鼻の粘膜が傷つき弱っている都会人にとっては、花粉症対策は必要なのです。
飛散の時期が早いということは、敏感な人は花粉症対策に早くから取り組まなければならないということです。
心当たりのある人は、かかりつけの耳鼻科医に早めに相談することをお勧めします。
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