保健医療への出費は、医薬品、健康保持用摂取品、保健医療用品・器具、そして保健医療サービスの4つの項目に分かれています。最後の「保健医療サービス」が、実質的な医療や治療にかかった金額です。
保健医療サービスは、さらに医科診療代(病院への支払い)、歯科診療代(歯医者への支払い)、出産入院料、整骨・鍼灸治療代等、その他のサービス(予防接種や、個人で受ける人間ドックの料金など)に分かれています。
〈表〉に世帯主の年齢別の医科・歯科診療代と、その他のサービスの、1年間の金額を載せました。たとえば50代の家庭では、約7万8000円が保健医療サービスに使われており、そのうちの3万5000円が病院、2万円が歯医者、8000円がその他のサービスだったということです。
ところで〈表〉をよく見ると、奇妙なことに気づきます。すべての項目が、60代をピークにして70代になると下がっているのです。どういうことでしょうか。
家計簿を見れば病気がわかる