その結果、認知機能を通常レベルで保っていたのは、バイリンガルの人で40.5%、モノリンガルの人では19.6%と、バイリンガルの人の方が認知機能の維持が統計的にも有意に多く保たれていました。また認知機能低下については、バイリンガルの人で49.0%、モノリンガルの人で77.7%と、モノリンガルの人で統計的有意に認知機能が低下していました。ただし、失語症については明確な差はありませんでした。
操れる言語の種類によって、どのように認知機能保護効果が得られるかについては不明な部分もあり、すべてのバイリンガルの人にこの結果が当てはまるかどうかは分かりません。しかし、興味深い話です。
役に立つオモシロ医学論文