いわゆる下戸は完全欠損型で、日本人の5%。この人はまったくお酒が飲めないので、飲酒による発がんの心配はありません。怖いのは、3人に1人が当てはまる部分欠損型の人。お酒を飲むと顔が赤くなる人が、このタイプ。発がん物質のアセトアルデヒドが分解しきれずに残って、顔が赤くなるのです。
常に顔が赤くなる人はもちろん、飲み慣れるにつれ赤くなりにくくなった人も、部分欠損型と考えられます。そういう人は、正常型の人と同じ量の飲酒でも、発がんの危険性が高い。部分欠損型の人は、正常型の人より10倍食道がんになりやすいという報告もあります。
特に顔を赤くして飲酒しながら喫煙するのは自殺行為です。
Dr.中川のみんなで越えるがんの壁