家計簿を見れば病気がわかる

男性独身者は妻帯者の2倍もサプリ代を使う

(C)日刊ゲンダイ

 しかし独身者は、もっとサプリにお金をかけています(表2)。働き盛りの男性で8000円近く、女性では1万3000円近くになります。2人以上の世帯の平均人数は、30代・40代で3.7人、50代で3.3人、60代でも2.7人。ですから、男性独身者は既婚者1人当たりと比べると2倍前後、女性では3倍前後もサプリにお金を使っている計算です。

 サプリを飲んだ分だけ健康になり、病院費用が抑えられればいいのですが、実際のところどうなのか。これだけの数字からは分かりません。しかし、医者に治せない慢性疾患や膝・腰の痛みなどが、サプリでよくなるとも思えません。

 サプリをより多く取っている独身者のほうが、50代・60代での死亡率が断然高いという事実があります。つまり、既婚者の2倍も3倍もサプリを取ったところで、食生活や飲酒・喫煙に問題があれば、がん、心臓病、脳卒中などを十分に防げないということはいえるでしょう。サプリは主役ではなく「補助」に過ぎないのです。

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永田宏

永田宏

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。