お母さまだけでなく、親戚の方々などいろいろな人に関わってもらって、彼を取り巻く“チーム”をつくるのがよいでしょう。大人たちとしては、大きな逸脱をさせないために小さな逸脱には目をつぶる度量も必要です。
彼は、尾崎豊の歌に出てくるような若者です。まだ社会規範が内面化していない年代ですから、「ファウルライン」がどこかを確かめたくて、ぎりぎりを狙ってきます。夜の校舎の窓ガラスは壊して回っていないようですが、盗んだバイクで走り出すぐらいは何度かやっているのでしょう。
大人たちとしては、小さな逸脱には目をつぶるとしても、「これ以上は許されない」というときには妥協せず、断固とした態度をとるべきです。平生は少々の非行には目をつぶっても、「これだけは許されない」というときには、厳然たる処分を下すことです。こうして、社会のルールというものをご子息にカラダで覚え込ませるのです。
薬に頼らないこころの健康法Q&A