器物損壊、窃盗、無免許運転などの触法行為に対しては、責任をとらせていいと思います。鑑別所に入ったのも、彼にとっては必要な経験だったと思います。そうしないと、彼にはいつまで経ってもルールというものが分からないでしょう。
ご子息の逸脱行動には、「ファウルラインがどこだか教えてくれ」という大人たちへのメッセージも含まれていると理解するべきです。ここで大人たちが優柔不断な態度をとると、彼はいつまで経っても「どこまではOKなのか、どこからは許されないのか」が分からない。結局のところ、またも無益な破壊行動を繰り返すでしょう。
その一方で、「敗者復活戦」の機会を与えることも必要です。ご子息も可能性のある若者です。大人たちとしては、彼に対して規範を叩きこむ厳しさとともに、次のチャンスを用意する優しさをもって臨むべきでしょう。
学業、資格取得、就労などを支援し、ご子息が自力で未来をつくっていけるよう、敗者復活戦の具体案を一緒に考えてやることが必要でしょう。
薬に頼らないこころの健康法Q&A