但馬の小京都といわれる兵庫県の出石。風情のある町屋が並び、観光地としても人気が高い。
その出石で古くから受け継がれているのが“出石コンニャク”だ。今でも昔ながらの製法で、丁寧に作られている。
兵庫県の物産展で、出石コンニャクを購入した、会社員の加藤智さんはこう話す。
「普通のコンニャクと比べて、味の染み込みがよく感じました。噛み応えがよく、うま味も伝わってきます。おでんや鍋料理には、欠かさず入れたいですね」
脇役になりがちなコンニャクだが、出石コンニャクは別格かもしれない。味だけでなく、栄養面においても主役級なのだ。
コンニャクは、江戸時代の頃から「お腹の掃除屋」といわれてきた。その理由は、コンニャクに含まれる水溶性食物繊維のグルコマンナンにある。腸内の余分な糖や脂肪の吸着を妨げる効果があり、まさにお腹をきれいに掃除してくれる。そのため、血糖値やコレステロール値の低下も期待できそうだ。
真似したい伝承療法