BMIだけでは測れない「中心性肥満」はどうチェックする?

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「肥満かどうかはBMIだけでは測れないというのが、最新の肥満の考え方です。BMIが標準でも、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高い“隠れ肥満”として対策を講じなければならない人がいます。むしろ日本人をはじめアジア人は、欧米人と比べてその割合が多い」

 日本肥満学会の判定基準では、BMI25以上が肥満。しかし、BMI22~24の本来は標準体重と判定される人にも、血液検査などをすると高血圧、高血糖値、脂質異常などが見られるのだ。「自分は肥満」という自覚がない分、かえって厄介かもしれない。

■“よい肥満”と“悪い肥満”

 では、どこでチェックすればいいのか? 泰江院長は2点を挙げる。

「半年間を振り返り、『体重が3キロ以上増えた』『ズボンがきつくなり、ベルトの穴が2つ以上大きくなった』のどちらか、あるいは両方に該当するようなら要注意です。そもそも肥満には、生きていくために必要な脂肪が多い“よい肥満”と、心血管死リスクを上げる“悪い肥満”の2つがあります。悪い肥満は急激に体重が増えやすく、お腹に脂肪が付きやすいという特徴があるのです」

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