さらに「医科診療代」、つまり医者にかかった費用を比べてみると、格差がもっと大きいことが分かります。既婚者は家族1人当たり40代で5800円、50代で8300円、60代でも1万800円ほどにとどまっていますが、独身男性は、35~59歳で1万7000円、60歳以上で2万4000円近くも使っています。既婚者の2倍以上です。女性でも似たような結果です。
■独身男性は人間ドック好き
また興味深いのが、「その他の保健医療サービス」への出費。2人以上世帯では、インフルエンザの予防接種などが中心ですが、単身世帯では、主に自腹で行く人間ドックなどの料金です。
その金額が、とくに働き盛りの男性独身者が突出しているのです。「自分がいつ病気になるかもしれない」という不安を抱えながら、日々を送っている人が大勢いるのでしょう。
人間ドックもいいですが、やはり健康の基本は食事を含む生活習慣。そちらを改めないと、不安を払拭するのは難しいかもしれません。
家計簿を見れば病気がわかる