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【スポーツのケガ】日本鋼管病院・スポーツ整形外科センター(神奈川県川崎市)

栗山節郎整形外科統括部長(提供写真)
競技復帰に重点置いたリハビリ施設

 膝前十字靱帯はジャンプ着地や急なターン、切り返し時に損傷しやすく、バスケ、スキー、サッカー、バレーボールなどの種目で起こりやすい。放置すると膝の亜脱臼を起こすので、スポーツ継続は難しく、選手生命に関わる外傷だ。

「再建術は、患者さんの太股内側の腱を取って膝に移植する手術になります。腱を取る太股は2~3カ所、膝は3カ所を小さく切開して関節鏡を使って行います。手術時間は1時間くらいで、リハビリ指導を含めた入院期間は2~3週間です。リハビリは術後3日目から開始します」

 スポーツ整形外科の治療で、最も重要になるのがリハビリの部分だ。同院には脳神経外科はなく脳卒中のリハビリ患者は少ないので、競技への復帰に重点を置いたリハビリ施設を充実させている。

 施設内にはプール治療室があり、フィットネスクラブ用のトレーニングマシンも多数設置、メーンのリハビリ室は850平方メートルの広さだ。

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