総務省の家計調査年報には、世帯収入別の統計も入っています。そこで今回は、2人以上世帯の保健医療分野の支出が収入によってどう違ってくるかを見てみましょう。
表は、「保健医療への総支出」(2014年の1年間)と、そのうちの「病院への支払金額」(医療費)、「歯医者への支払金額」(歯科医療費)をまとめたものです。また、1世帯当たりの平均人数も載せました。
残念ながら収入別かつ年齢別の集計は、公表されていません。「収入の低い層」は、家族の人数が少ないことから、比較的若い結婚したての人たちか、年金だけで暮らす高齢家庭が多いのではないかと思われます。また、年収500万円以上の層は30~40代の一般的なサラリーマン、750万円以上は50代のサラリーマン、1000万円を超える層は大企業の管理職クラス、1500万円超の世帯は重役クラスか起業家、といったイメージでしょうか。
家計簿を見れば病気がわかる