どうなる! 日本の医療

高額療養費制度の限度額が最大5倍に引き上げられる

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「入院でなく外来受診の場合は、年収370万円までの人は現行1万2000円の限度額が5万8000円以上という、驚くべき数字が検討されています。こうなると、低所得の高齢者で少し高額医療になりそうな人は、支払いが恐ろしくて受診できません。しかも、財務省は75歳以上の後期高齢者の窓口負担を現行の1割から2割に引き上げることも検討しています。消費税の10%アップも既定路線で、社会保障の一体改革も『医療・社会保障充実のため』は全くの嘘。断じて許せません」(住江会長)

 高齢者は1人3万円の臨時給付金で未来を失ってはいけない。

3 / 3 ページ

村吉健

村吉健

地方紙新聞社記者を経てフリーに転身。取材を通じて永田町・霞が関に厚い人脈を築く。当初は主に政治分野の取材が多かったが歴代厚労相取材などを経て、医療分野にも造詣を深める。医療では個々の病気治療法や病院取材も数多く執筆しているが、それ以上に今の現代日本の医療制度問題や医療システム内の問題点などにも鋭く切り込む。現在、夕刊紙、週刊誌、月刊誌などで活躍中。