後悔しない選択は? 医者は「がん治療」をこう選んでいる

2人に1人が発症する時代/(C)日刊ゲンダイ

 セカンドオピニオン、サードオピニオン……と納得のいくところまで意見を求める。川嶋教授の知人の医師には、咽頭がんの治療法について37人の医師に意見を聞いた人もいるそうだ。

「医師は基本的にガイドラインに沿った治療法を提案します。『効果があまり期待できない』『自分なら拒否したい』と思っていても、ガイドラインに定められている治療を行っていれば、何か問題が起こっても責任を問われず、訴えられもしないからです」

 医療の素人である患者では、1人の医師に聞いただけではその本心を見抜けない。しかし、複数の医師に意見を求めれば、違う話が出てくる可能性が高い。日本のがん治療は外科医が中心だが、外科医だけに意見を求めても同じような答えになる傾向がある。放射線治療医や腫瘍内科医といった“外科医以外”にも意見を求めるべきだ。

(3)続けられるか?

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