サラリーマンのパワーup 食で不調を撃退する

年を取って“身長が縮んだ”はカルシウム不足のサイン

 口から取るカルシウム量が減れば、尿中カルシウムの量は増えていきます。「カルシウムパラドックス」の理論通り、不足すると骨からカルシウムが溶け出し、結果、尿中にカルシウムが排せつされるからです。

 検査で尿中カルシウム排せつ量が多い人には、おでんのがんもや厚揚げ、卵、いわしのつみれや、おつまみにチーズ、シシャモ、たたみいわし。ランチにクラムチャウダーなど、“カルシウムリッチ”な食事を選ぶようにアドバイスしています。

 取り過ぎを心配されることがありますが、カルシウムは1日2500ミリグラムまでは許容範囲なので、取りすぎになることはほぼないでしょう。むしろ不足を心配してください。

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佐藤智春

佐藤智春

スタイリストとして活躍していた32歳の時、働き過ぎで体調を崩しダウン。「分子整合栄養医学」に出会い、人体と栄養の関係を学び、実践を重ねながら健康を取し、血液栄養診断士の資格を取得。現在はクライアントの血液データから栄養を厳密に把握し、食と医療、ライフスタイルを具体的に提案。著書に「卵を食べれば全部よくなる」「男は食事で出世させなさい」「身長を伸ばす7つの法則」など。