健康は住まいがつくる

【カビアレルギー】室内のカビ増殖を防ぐ3つのポイント

(C)日刊ゲンダイ

■近ごろの空気清浄機は優秀

 では、一般住居でカビ濃度を減らす方法はないのか。

「住宅内のカビ対策としては、空気清浄機が十分効果があります。メーカーによっていろいろな機種やタイプがありますが、基本的に中性能以上のフィルターが付いているタイプであれば大丈夫です。十数年前までは1分間に2立方メートルの清浄が標準でしたが、いまは1分間に5、6立方メートルが標準なので昔の機種の3倍の効果があります」

 冬は、寒い屋外と暖房している室内の温度差で起こる結露がカビ発生の原因になる。サッシの周辺、水道管のある水回り、外壁に面している場所などがカビの生えやすいチェックポイントになる。

「表面温度が下がると相対湿度が非常に高くなり、湿度90%になった場合はクロカビがどんどん生えてきます。室内でいえば、外壁に面している押し入れの中や、部屋の隅の壁などが要注意です」

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