医者も知らない医学の新常識

話しかけられ歩みを止める人は骨折しやすい

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 すると、歩きながら話せた人は、半年後にも8割近くは転びませんでしたが、止まってしまった人の8割以上は半年以内に転んでしまったのです。なぜこうしたことが起こるのかというと、しゃべりながら話すという動作は2つのことを体が同時にしているので、こうした能力のある人はとっさにうまく転ばないような行動が取りやすいからです。

 皆さんは歩きながら話せますか? それとも、話しかけられると止まってしまうでしょうか?

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石原藤樹

石原藤樹

信州大学医学部医学会大学院卒。同大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科研修を経て、1998年より「六号通り診療所」所長を務めた。日本プライマリ・ケア学会会員。日本医師会認定産業医・同認定スポーツ医。糖尿病協会療養指導医。