「健康や寿命」と、「年収」とは、比例関係にあるといわれています。収入の多いほど健康で長生きでき、低所得の人は逆に病気がちで短命というのです。収入が多ければ、それだけ食費に金をかけることができ、栄養状態が良好だからと説明されています。
そこで、食費にどのくらいの差があるのか、家計調査の数字を追ってみましょう。今回は、2人以上の勤労世帯の数字を使います。全世帯の数字よりも、そのほうがサラリーマンの実態に近いからです。
まず家族構成ですが、世帯人数や構成に違いはほとんど見られません。低所得の家庭も高所得の家庭も、人数は3.3~3.5人程度に収まっています。また、65歳以上の高齢者の人数でも、所得差は見られません。ただ18歳未満の人数は、高収入世帯のほうが少なめです。多くの家庭で、子供が大学生以上に育っているからでしょう。
■年収1500万円以上の消費支出は300万円層の2・4倍
家計簿を見れば病気がわかる