家計簿を見れば病気がわかる

低所得者の2倍食費に金をかける高所得者

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

「健康や寿命」と、「年収」とは、比例関係にあるといわれています。収入の多いほど健康で長生きでき、低所得の人は逆に病気がちで短命というのです。収入が多ければ、それだけ食費に金をかけることができ、栄養状態が良好だからと説明されています。

 そこで、食費にどのくらいの差があるのか、家計調査の数字を追ってみましょう。今回は、2人以上の勤労世帯の数字を使います。全世帯の数字よりも、そのほうがサラリーマンの実態に近いからです。

 まず家族構成ですが、世帯人数や構成に違いはほとんど見られません。低所得の家庭も高所得の家庭も、人数は3.3~3.5人程度に収まっています。また、65歳以上の高齢者の人数でも、所得差は見られません。ただ18歳未満の人数は、高収入世帯のほうが少なめです。多くの家庭で、子供が大学生以上に育っているからでしょう。

■年収1500万円以上の消費支出は300万円層の2・4倍

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永田宏

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。