お嬢さまは、頭痛、ふらつき、不安、動悸、息切れ、震え、過呼吸などがあって、それを抑えるために安定剤を使い始めたはずです。それを飲むと劇的に効いていたことでしょう。多分、今も飲めばスッと効く感じがあるはずです。だから、「薬、薬」と薬を使いたがるのだと思います。
でも、おそらくはお嬢さまもお気付きだと思いますが、初めて使ったころと比べれば、いまひとつ効果がよくない。それに、薬が切れるころになると、またしても同じ症状が出る。だから、薬が切れないうちにまた薬を飲もうとして、その結果、薬が増えていってしまったのだと思います。
■未成年者が自分の判断で飲むべきではない
この薬剤は、半世紀前に登場した際は「依存性の低い安全な薬剤」として喧伝されていました。しかし、それは間違いであったことが判明しました。1980年代ごろから諸外国の学会はこの薬剤の依存性について警告を発していて、医師たちはすでに処方を控えるようになっています。
薬に頼らないこころの健康法Q&A