サラリーマンのパワーup 食で不調を撃退する

「体リセット」はタンパク質で

 年末年始はお酒も含め、お雑煮やおせちなど糖質の多い食事バランスになりがちです。糖質の総カロリーが多いと、使いきれなかった分が中性脂肪に置き換えられ、内臓肥満やメタボリック症候群などの引き金になります。今回は、明日から少なくとも1週間は続けてほしい「体のリセット食」を紹介しましょう。

 特に意識して取ってほしいのがタンパク質です。優秀なタンパク源といえば、なんといっても卵。ゆで卵を前日に用意しておけば、たとえば時間がない朝でも手軽に取れます。

 胃がもたれ気味なら半熟で、腹持ちを重視するなら固ゆでで。カフェオレやミルクティーなどで、カップ1杯の牛乳も取りましょう。

「リセット食」とは逆にNGなのが、菓子パンやトースト、おにぎり、ラーメン、丼ものなど、糖質だけで食事を済ませること。空腹で糖質のみを食べると、インスリンが反応して低血糖症状になり、仕事のパフォーマンスが下がります。また、食事で取った糖質は、先にエネルギーとして使われるため、体内の余分な脂肪を燃やせずじまいになります。

 朝食抜きもNGです。タンパク質のトータルの摂取量が少なくなるほか、ランチ時には体内が飢餓状態になっているため、急激に栄養を取り込もうとします。これでは、正しいリセットは無理です。

 卵以外の高タンパク食品では、納豆や豆腐などの大豆加工食品、ヨーグルト、肉や魚。ビジネスマンは、昼と夜の食事は自分の希望通りにいかないことも多いでしょうから、朝食に「2個分の卵+ほかの高タンパク食品」を。その上で、昼と夜の食事でもタンパク質を優先して取るようにしてください。

佐藤智春

佐藤智春

スタイリストとして活躍していた32歳の時、働き過ぎで体調を崩しダウン。「分子整合栄養医学」に出会い、人体と栄養の関係を学び、実践を重ねながら健康を取し、血液栄養診断士の資格を取得。現在はクライアントの血液データから栄養を厳密に把握し、食と医療、ライフスタイルを具体的に提案。著書に「卵を食べれば全部よくなる」「男は食事で出世させなさい」「身長を伸ばす7つの法則」など。