健康は住まいがつくる

熟睡には「電球色」、目覚めは「昼光色」が必要

(C)日刊ゲンダイ

「メラトニンの分泌には、光の『量』と『質』の2つが関係します。量は、夜間の照度レベルが明るければ明るいほどメラトニンの分泌を抑制します。質は、青白っぽい光(晴天の正午の日光の色に近い)ほど分泌を抑制してしまう。深部体温もメラトニンの分泌が少ないほど下がりにくいことが確認できています」

■朝の光が生体リズムをリセット

 光の質は蛍光灯の種類でいうと、①昼光色②昼白色③白色④温白色⑤電球色の5種類がある。昼光色に近いほどメラトニン抑制の影響が大きく、電球色(赤っぽい光)に近いほど影響が少ないという。

 つまり、睡眠に備えた夜間の照明は、できるだけ暗くし、赤っぽい光(暖色光)で過ごした方がいいというわけだ。

 ただし、メラトニンの分泌が増えたり減ったりする時間帯のリズムは、人によって異なるという。

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