反対にテオフィリンの働きが弱くなってしまうケースもあります。代表的な例がたばこです。前述の通り、テオフィリンは肝臓の代謝酵素によって無毒化されますが、喫煙をすると「テオフィリンの代謝に関わる酵素」がたくさん作られるようになります。その結果、テオフィリンがいつもよりも素早く無毒化されるようになり、薬の効果を適切に得られなくなるのです。
喘息治療薬として有用なテオフィリンですが、胃薬やたばこといった身近な物によって、飲み合わせの問題が起こってしまいます。服用されている患者さんは、医師や薬剤師にしっかり確認しましょう。
怖い薬の飲み合わせ