やはり侮るなかれ…風邪が招く“死に至る病気”

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 糖尿病の飲み薬を飲んでいる人や糖尿病予備群の人も、一気に重度の糖尿病に進んでしまう。気をつけたい。

「人によっては1型糖尿病を発症することがあります。その原因はハッキリしませんが、免疫細胞が風邪のウイルスや細菌と間違えて、インスリンを作る膵臓の細胞を破壊するからだといわれています。また、市販の風邪薬の中にはインスリンの働きを強めたり、逆にその作用を弱めるものがあるので要注意です」

 風邪の原因となるウイルスには、心臓の筋肉(心筋)にダメージを与えて心筋炎を起こすものがある。そんな状態で心臓に負担のかかる水泳やマラソン、過度の飲酒などをすれば、突然死を招きかねない。

「心筋炎は薬や放射線、妊娠などでもかかりますが、原因のほとんどがウイルスです。コクサッキー、エコー、アデノなどの風邪ウイルスのほか、インフルエンザウイルスが知られています。心筋炎は発熱、頭痛、倦怠感、下痢や腹痛といった風邪症状に加え、血圧が下がるのが特徴です。動悸や胸部の痛み、不整脈などが起きることもあります」

3 / 4 ページ

関連記事