家計簿を見れば病気がわかる

金持ちが買う野菜の種類

(C)日刊ゲンダイ

 1日30品目などといわれるように、多くの食材を食べることが健康維持の基本とされています。高所得者のほうが健康で長生きといわれる理由のひとつは、食べている野菜の豊富さにあるのかもしれません。

 また、1アイテムの平均価格には1.2倍の差があります。所得の高い世帯ほど、単価の高い野菜を買っているということです。一般的に、国産野菜は輸入野菜よりも高価です。また、農薬や輸送にかかる時間などを考慮すると、国産野菜のほうがビタミンをはじめとする健康成分が、より多く含まれていると考えられます。仮に、高所得世帯が買う野菜の単価が高い理由を「国産へのこだわり」と解釈すれば、高所得世帯ほど、野菜の健康成分を豊富に摂取している可能性が高い、ということになります。

2 / 2 ページ

永田宏

永田宏

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。