耳鼻科の病気

今がグッドタイミングの花粉症の初期療法

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 花粉症は症状によって、くしゃみ・鼻水だけの「くしゃみ・鼻漏(鼻水)型」、鼻づまりがある「鼻閉型」、すべての症状が同じように出る「充全型」に分かれます。「くしゃみ・鼻漏型」は第2世代抗ヒスタミン薬(アレジオン、タリオン、ジルテック、ザイザル、アレロック、アレグラ、ディレグラ、クラリチンなど)や遊離抑制薬(インタールやリザベンなど)を使います。

「鼻閉型」または鼻閉を主とする「充全型」には、抗ロイコトリエン薬(シングレア、キプレス、オノン)、または抗プロスタグランジンD2・トロンボキサンA2薬(バイナス)、またはTH2サイトカイン阻害薬(アイピーディ)の3つの中から1つを処方します。

 第2世代抗ヒスタミン薬や抗ロイコトリエン薬を使う初期療法のスタートの時期は、花粉飛散予測日または症状が少しでも表れた時点。その他の薬は飛散開始予測日の1週間前がメドになります。

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大場俊彦

大場俊彦

慶應義塾大学大学院博士課程外科系終了。医学博士甲種日本耳鼻咽喉科学会認定専門医。日本レーザー医学会認定専門医。日本気管食道科学会認定専門医。米国耳鼻咽喉科・頭頸部外科学会フェロー。国際レーザー専門医。厚生労働省補聴器適合判定医・音声言語機能等判定医。日本耳鼻咽喉科学会騒音性難聴判定医・補聴器相談医。