一定テンポ、フレーズ繰り返し…音楽で自律神経を整える

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 小林教授は、CDで音楽を30分間聴いた後、自律神経の状態がどうなるかを測定した。すると、個人差はあるものの、交感神経と副交感神経の活動度が増し、バランスも改善。音楽を聴いた後、「リラックスした」「非常に心が落ち着いた」「元気が出た」という声が相次いだ。

「クラシックでもロックでもポップスでもジャンルは好みでいいですが、一定のリズムを保ち、同じフレーズを何度か繰り返す曲がベターです。音楽がなければ、メトロノームでもいい。さらに、初めて聴く曲をおすすめします。よく知っている曲では、それにまつわる思い出がよみがえり、時に交感神経のバランスを整えるのを邪魔することがある」

 小林教授は、1日のうち1~2時間、パソコンも携帯電話もいじらず、面会などのアポイントなども入れない“何もしない時間”を設け、音楽を聴いてぼーっとして過ごすようにしているという。それによって、自律神経をうまくコントロールするように心掛けている。

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